リースバックの最大のメリットと言えば、売却後も住み慣れた家に住み続ける事ができる事でしょう。
通常の不動産売却だと、所有権が第三者に渡った時点で、住宅から退去する必要があります。
新しい住まいの手配に大きな出費も伴います。
さらに、お子様がいらっしゃるご家庭ですと、子どもの通学を考慮して同じエリア内で賃貸住宅に引っ越すと、もとのコミュニティ内で「引越した理由」を詮索されることもあり、ご近所付き合いがしづらくなる事もあるでしょう。
また、よく売買活動の中で言われる事なのですが、もう年齢的にも売却後の引越しがしんどい…。などの悩みもなくなります。
しかし、リースバックでは売却後も同じ住宅を借りて住み続けられるため、引越しにかかる大きな出費を抑えることができるうえに、無用な詮索をされる心配もないでしょう。
また、所有権がなくなる事で固定資産税や都市計画税などの支払いが無くなり、建物の修繕費火災保険などの支払いもなくなります。支払うものは決まった賃料だけとなります。
そして不動産の現金化までの時間が短い点もリースバックのメリットの1つです。
一般的な仲介によって売却する場合、買主を探すことから始まります。
さまざまな手続きの時間を含めると、早くても数ヶ月の期間が必要になります。時には買い手が見つからない場合もあります。しかし、リースバックは、不動産会社やファイナンス会社など専門の業者が買い取るケースがほとんどのため、現金化までの時間が短くて済むのです。
また、マイホームなどの住宅を購入する際に、多くの方は住宅ローンを活用しています。
マイホームのローンは、30年や35年といった長期の返済計画とすることが多く、将来を見据えた時や、現在でもライフステージの変化によって返済が不安になることがあるかもしれません。
もし「どうしても住宅ローンを払い続けることが厳しい」という事態に見舞われたとき、リースバックによって売却することが打開策になるかもしれません。
この様に、環境や体力、気持ち的には引越しはしたくないけど、資金が必要な方などはリースバックは決して悪い選択肢ではないと思います。