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スタッフ日記

2021.09.09

リバースモーゲージとリースバックの違い

近年よく耳にする「リバースモーゲージ」「リースバック」について、違いや特色などについて書いてみようと思います。

まず「リバースモーゲージ」とは、なにか。

リバースモーゲージは、購入した自宅を担保に金融機関(銀行など)からお金を借りる制度の事です。

自宅に住み続けられるという所はリースバックと同じですが、調達した資金は借金であるという点は大きく違う所の1つです。一般的に、契約期間中は借入金の返済は不要となりますが、契約によっては利息だけ毎月返済を求められる事もあります。

契約者の死亡時や契約期間満了となった時に、自宅を売却して借入金を返済する仕組みです。

将来的に、担保となった不動産を売却する前提で契約を締結します。

また、多くの金融機関では対象者の年齢を55歳以上に設定している事が多いです。
対象物件も主に戸建住宅のみとなります。

メインとなるのは都市部の住宅で、本人以外の同居についても「配偶者のみ」など制限を設けるのが一般的です。

リバースモーゲージの主な利用目的は老後資金の準備といった所になります。

そのため、調達した資金の使い道などもにも制限があります。

「リースバック」とは

リースバックは、「セール&リースバック」などとも呼ばれる自宅の売却手段の1つです。

自宅を第三者に売却し現金化するというのは、一般的な方法と言えるのですが売却と同時に買主と賃貸契約を締結することで、売却後も家賃を払って住み続ける事ができます。

自宅の所有者から賃借人へと立場は変わりますが、そのまま同じ家に住み続けられるので転居ができない事情がある方や、数年後の転居が決まっている方に適しています。

自宅の売却によってまとまった資金を得ながらも、退去や新居探しの必要がないのは魅力的です。

契約条件によっては将来的に買い戻せる可能性もあり、近所の人にも売却した事を知られる可能性が低い為めんどくさい詮索などされる心配もありません。

一般的な売却方法に比べて、資金をスピーディーに得られるのもメリットの1つです。

しかし、残債が多くある方は住宅ローンの借入時に住宅へ抵当権をかけられるため、住宅ローンを完済できない限り抵当権を抹消できないので、売却できない可能性が高いといえます。

「リバースモーゲージ」と「リースバック」では、同じ家に住み続けられる点では同じですが、それ以外では全く違った内容になっています。

・リバースモーゲージ→家を担保にお金を借りる。

・リースバック→家を売却後、賃貸契約をして賃借人として住み続けられる。

簡単にまとめるとこんな感じになります。

しかし、リバースモーゲージもリースバックも売却金額や、借入額が相場の5割程度になってしまう事が多いのです。

売却方法が増えて、いろんな選択肢がありますが何を優先し、一番良い売却方法を選んで頂ければと、思います。